丹生の街並み
丹生は古代、水銀の産地として知られていた。その頃日本で使われていた水銀のほとんどが、丹生で採掘されたものと考えられています。
有名な奈良東大寺の大仏にも、丹生水銀が使われていました。また、中世には全国唯一の水銀座(今でいうところの同業者組合)が存在し、全国から商人や鉱夫が集まり、「丹生千軒」と呼ばれるほどの繁栄をみせたと伝えられています。
水銀は、仏像や調度品の金具などのメッキ、白粉に代表される顔料の材料としてたいへん重宝されましたが、中世以降は次第に産出量も減り、衰退していきました。丹生の歴史は水銀の盛衰とともに歩んできたといっても過言ではありません。
近世の丹生は、伊勢商人発祥の地として、また「丹生のお大師さん」こと丹生山神宮寺(丹生大師)の門前町、宿場町として栄えました。
真言宗の総本山・高野山が女人禁制であったのに対し、神宮寺は女性の参詣を許されていましたので、「女人高野」とも呼ばれ、多くの信者を集めてきました。丹生の街を見おろす雄大かつ壮大な山門をくぐり抜けると、境内には四季を通じて美しい風景が広がります。
街は、この神宮寺山門の正面に広がり、今でも格子戸や土塀など妻入りの街並みや数多くの由緒ある寺院が残るなど、当時の繁栄を偲ばせています。
〇主な行事のご案内
・例祭(弘法大師さま御縁日)毎月21日
午前9時~午後4時頃まで各御堂の前扉を御開帳しています。
・定例護摩祈祷(護摩堂)毎月 8日・18日・28日
各午前9時半~11時(1座) どなたでも堂内にてお参りいただけます。護摩とは、密教の修法によって仏さまの智慧の炎で煩悩を焼き尽くし、世界平和・国土安穏をはじめ、願主の諸願が成就する事を祈る行法です。
・写経会(書院)毎月 第1土曜・日曜 第2日曜
午前9時~正午(奉納料500円)ご都合のいい時間にお参りください。
ご予約は不要です。写経道具もご用意しています。
・御祈祷(開運厄除・病気平癒・諸願成就などの各御祈願)
随時お受付しています(予約可)。
・御供養(回忌供養・先祖供養・永代供養・納骨など)
随時お受付しています(予約可)。宗旨宗派問いません。
〇御納経(御朱印)のご案内(受付時間午前9時~午後4時)
当山は4つの霊場会の各札所になっています。
「西国薬師49霊場会 第35番」
薬師如来さまをお祀りする、京都・大阪・兵庫・滋賀・奈良・和歌山・三重の七府県、49ヵ寺を巡る霊場会です。
「東海36不動尊霊場会 第24番」
不動明王さまをお祀りする、愛知・岐阜・三重の三県、36ヵ寺を巡る霊場会です
「三重四国88ヵ所霊場会 第75番」
弘法大師さまをお祀りする、三重県下88ヵ寺と番外札所5ヵ寺を巡る霊場会です。
「伊勢西国33所観音霊場会 第12番」
観音菩薩さまをお祀りする、伊勢国33ヵ寺と番外2ヵ寺、元札所3ヵ寺を 巡る霊場会です。
各霊場会の案内は寺務所にありますのでお気軽にお尋ね下さい。
霊場会以外の御朱印もございます。
〇お問合せ
丹生大師神宮寺 寺務所:0598-49-3001(FAX0598-49-3062)
住所:多気郡多気町丹生3997(勢和多気インターからお車で約5分)
Instagram・Facebookも是非ご覧ください(丹生大師神宮寺で御検索下さい)
※山門横に無料駐車場有り